【古文】下一段活用とは?動詞「蹴る」の活用|古典文法入門#6

古典文法超入門講座6-下一段活用の見分け方・覚え方

今回は下一段活用の解説はもちろん、古典文法入門【第2講】~【第5講】の内容を復習しながら確認していきましょう。

正格活用の種類
正格活用の種類

5種類の正格活用

  • 四段活用:「aiue」の4つを使う。
  • 上二段活用:「iu」の上2つを使う。
  • 下二段活用:「ue」の下2つを使う。
  • 上一段活用:「i」➔「u」から見て、上の1つだけを使う。
  • 下一段活用:「e」➔「u」から見て、下の1つだけを使う。

「四段・上二段・下二段・上一段・下一段」の5種類の古文動詞の”活用の種類”を、正格活用と言います。

つまり古典文法入門【第2講】~【第5講】で、古文動詞の「正格活用」を網羅したことになります。

下一段活用は簡単なので、今回は下一段動詞(「蹴る」の一語のみ!)の解説に加え、正格活用の総復習をしたいと思います。

目次

下一段活用とは?

【覚えること】

  • 下一段活用の動詞は「蹴る」のみ!
  • 下一段活用「蹴る」の活用表「けるけるけれけよ」を暗記!
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
蹴るけるけるけれけよ
eeeるeるeれeよ
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
蹴るけるけるけれけよ
eeeるeるeれeよ

下一段活用のポイントはこれだけです。

ここからは、正格活用の復習と、問題演習に入っていきましょう。

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正格活用の復習

正格活用の種類

まず最初に四段活用・上二段活用・下二段活用の見分け方を復習したのちに、上一段活用・下一段活用の見分け方を確認しましょう。

四段活用・上二段活用・下二段活用の見分け方

  • 行く+ず=行か(a)ず➔四段活用
  • 起く+ず=起き(i)ず➔上二段活用
  • 受く+ず=受け(e)ず➔下二段活用

打ち消しの助動詞「ず」をくっつけるさいは、「~できる」の意味ではなく「~しない」の意味で付けますよ。たとえば「書く」。「書け(e)ず」と「~できる」の意味で「ず」をくっつけてしまうと、下二段活用の動詞と間違えてしまいます。正しくは「書か(a)ず」で、四段活用です。

四段活用の復習

四段動詞は「aiuuee」と活用しましたね。

基本形語幹未然連用終止連体已然命令
咲く
aiuuee
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
咲く
aiuuee

(※古文の四段活用については、コチラの記事で詳しく解説しています。)

上二段活用の復習

上二段動詞は「iiuuるuれiよ」と活用します。

基本形語幹未然連用終止連体已然命令
恋ふふるふれひよ
iiuuるuれiよ
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
恋ふふるふれひよ
iiuuるuれiよ

(※上二段活用には暗記すべき動詞などもありますので、詳細はコチラの記事をご覧ください。)

下二段活用の復習

下二段動詞は「eeuuるuれeよ」と活用します。

基本形語幹未然連用終止連体已然命令
混ずずるずれぜよ
eeuuるuれeよ
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
混ずずるずれぜよ
eeuuるuれeよ

(※下二段活用の動詞にも暗記で見分けるものがありますので、詳細はコチラの記事をご覧ください。)

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上一段活用・下一段活用の見分け方

上一段活用と下一段活用は、”暗記で見分ける活用の種類”です。

下一段動詞は「蹴る」の一語だけで、「けるけるけれけよ」を丸暗記すれば大丈夫です。

基本形語幹未然連用終止連体已然命令
蹴るけるけるけれけよ
eeeeるeれeよ
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
蹴るけるけるけれけよ
eeeeるeれeよ

一方、上一段動詞は「iiiるiるiれiよ」と活用し、暗記すべき基本語が9語あります。

上一段活用の動詞の基本9語(ひいきにみゐる)
上一段活用の動詞の基本9語

上記の9語以外にも上一段動詞はありますが、まずはこれらの9語を覚えることが基本になります。

上一段活用の動詞の覚えるには、「ゐる」を6つに分割して、1つ1つ暗記すると効果的です。

(※古文の上一段活用については、コチラの記事で詳しく解説しています。)

最後に、下一段活用を暗記するための「一問一答」をご用意しました。試験対策にぜひご活用ください。

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下一段活用に関する一問一答!

一問一答で重要ポイントを暗記しよう!

一問一答集を何度も繰り返すことで、確実に文法事項を覚えることができます。

※それぞれの問題をタップ(クリック)すると、解答解説が表示されます。

【問題1】下一段活用の動詞は何か?

【解答】蹴る

【解説】
下一段活用の動詞は「蹴る」の一語のみです。

【問題2】下一段動詞「蹴る」を「未然・連用・終止・連体・已然・命令」に活用すると?

【解答】けるけるけれけよ

【解説】

基本形語幹未然連用終止連体已然命令
蹴るけるけるけれけよ
eeeeるeれeよ
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
蹴るけるけるけれけよ
eeeeるeれeよ

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まとめ:下一段活用のポイント!

  • 下一段活用は蹴るの一語のみ!
  • 「蹴る」の活用は「けるけるけれけよ

これで5種類の正格活用の解説は終わりです。

次回からは、4種類の変格活用の解説に入っていきたいと思います。

古文は9種類の動詞の見分け方を習得することが基礎になってくるので、残り4種類、一緒にがんばっていきましょう!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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