【古文】ラ行変格活用(ラ変動詞)の見分け方&覚え方!古典文法超入門講座#10

古典文法超入門講座10-ラ行変格活用の見分け方

この記事では、ラ行変格活用(ラ変動詞)の見分け方と覚え方を徹底的に分かりやすく解説しました。

定期試験・大学入試対策として利用できるので、ぜひ参考にしてください。

目次

ラ行変格活用(ラ変)とは?

ラ行変格活用は「」と活用し、「あり」「をり居り)」「はべり侍り)」「いまそがり」の4語が基本となります。

「いまそがり」は、単語の一部がなまって「いまそかり」「いますがり」というときもあります。

それぞれの単語の意味は以下の通りです。

ラ変動詞の単語の意味
  • あり
    • (意味:ある)
    • (意味:ある)
  • はべ:「あり」「居り」の丁寧語
    • (意味:あります)
  • いまそがり:「あり」の尊敬語
    • (意味:いらっしゃる)

ラ変動詞「あり」「り」「はべり」「いまそがり」の活用表も確認しておきましょう。

基本形語幹未然連用終止連体已然命令
あり
はべ
いまそがりいまそが
基本形語幹未然連用終止連体已然命令
あり
はべ
いまそがりいまそが

通常、動詞の終止形は、「書く」のように末尾がウ段になります。

しかし、ラ変動詞は「あ」「」のように、終止形の末尾が「」になる点に要注意です。

【例文】
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。(平家物語)

【現代語訳】
祇園精舎の鐘の音色には、諸行は無常であるという響きがある。

【解説】
「あり」はラ行変格活用の終止形。

ラ変動詞と紛らわしい動詞

ワ行上一段活用の動詞「(訳:座る)」と、ラ変動詞の「(訳:ある)」は別物なので、混同しないように注意しましょう。

」と「」は別物!!!

ラ行変格活用の発展型

副詞「かく」と「あり」がくっついた「かかり(訳:このようである)」や、副詞「さ」と「あり」がくっついた「さり(訳:そのようである)」もラ変動詞の一種です。

ただし、「かかり」や「さり」が文法問題で直接問われるケースは稀と言えます。

ラ変動詞の発展型

かかり:「このようである」

さり:「そのようである」

一問一答!ラ行変格活用を覚えよう!

一問一答で重要ポイントを暗記しよう!

一問一答集を何度も繰り返すことで、確実に文法事項を覚えることができます。

※それぞれの問題をタップ(クリック)すると、解答解説が表示されます。

【問題1】ラ変動詞は「ら・( )・( )・( )・( )・( )」と活用する。

【解答】

【問題2】ラ変動詞は( )、( )、( )、( )の4つである。

【解答】ありはべいまそがり

まとめ:ラ行変格活用のポイント

  • ラ行変格活用は「」と活用する!
  • ラ変動詞は「あり」「」「はべ」「いまそがり」の4つ!

あわせて読みたい!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれないコメントは無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次