高校英文法の時制問題13選【大学入試/共通テスト対策】

高校英語の時制の問題

高校英文法の時制の問題集です。この記事では「時制」の重要問題を13問集めました。全ての設問に詳しい解答/解説を付けています。

大学受験や定期試験にも対応していますので、ぜひご活用ください!

目次

時制の練習問題・13題

英語の時制は、日本語にはない感覚なので難しいですよね。「時制」の理解に自信が無くても、この問題集を解いていけば、自然と時制の英文法知識が身に付くよう工夫しました。

なお「+解答解説ボタン」をタップすると詳しい解答解説を確認することができます。

現在時制の練習問題

【問題1】”What do you do?”への回答として適切なのは①と②のどちら?[基礎レベル]

①I am studying English now.
(私は今英語の勉強をしています)

②I am a university student.
(私は大学生です)

解答解説1
正解は②I am a university student.です。
設問の”What do you do?”は今この瞬間にしていることを尋ねているのではなく、「過去・現在・未来に共通していること」を聞いています。英語の現在時制は「過去・現在・未来に共通していること」を表す時制なので、”I am a university student.”は「昨日も今日も明日も私は大学生です」というニュアンスを表します。つまり英語の現在時制は「昨日・今日・明日と安定的に変わらないこと」を表現します。これが現在時制の本質です。ちなみに”What do you do?”は普通、「職業は何ですか?」を表す疑問文です。

【問題2】On my way home from school, I usually(  )several dogs.
[大阪産業大/大学入試標準レベル]

①was seeing ②am seeing ③see ④was seen

解答解説2
正解は③seeです。全文は”On my way home from school, I usually see several dogs.(学校からの帰路で、私はいつも数匹の犬を見かける)”です。
”usually(普段)”に着目すると、「昨日・今日・明日と安定的に変わらないこと」を表現している英文だと考えることができます。従って現在時制である「③see」が正解となります。昨日も帰り道で犬を見たし、今日も見たし、ほぼ確実に明日も見るだろうというニュアンスですね。

【問題3】Water(  )at 100℃ at sea level.[東京工科大・改題/大学入試標準レベル]
(水は、海抜ゼロ地点では100度で沸騰する)

①boils ②is boiling ③was boiling ④is being boiling

解答解説3
正解は①boilsです。全文は”Water boils at 100℃ at sea level.”です。
「水が100度で沸騰すること」は「過去・現在・未来に共通していること」であり、当然、「昨日・今日・明日と安定的に変わらないこと」なので、現在時制の「①boils」が正解です。このように現在時制の本質的な意味が分かっていれば楽に正解を導くことができますね。

【問題4】()内の日本語訳を参考に空所に最も適した選択肢を1つ選べ。[基礎レベル]

Tomorrow(  )Sunday.
(明日は日曜日だ)

①is ②will be ③is going to ④was

解答解説4
正解は①isです。全文は”Tomorrow is Sunday.”です。
先週の土曜日の次の日は日曜日ですし、もちろん今週も土曜日の次の日が日曜日なのは確実です。こうした「確実な未来の予定」には現在時制を用います。このように暦・時刻表・予定表など予め確定している未来は「現在時制」で表します。

【問題5】When I(  )at the airport, I will call you back.[流通経済大・大学入試標準レベル]

①will arrive ②arrived ③would arrive ④arrive

解答解説5
正解は④arriveです。全文は”When I arrive at the airport, I will call you back.(空港に着いたら、折り返し電話するつもりだ)”です。
時や条件を表す副詞節では、未来のことでも現在形で表します。これは超頻出&超重要ルールです。「副詞節」とは”that”などの接続詞が導く、副詞の役割をするSVのカタマリのことです。本問では”When I arrive at the airport”の部分が接続詞whenが導く時を表す副詞節になっています。そのため、未来のことでも”will arrive”とはせずに、現在時制(arrive)で表しています。

【問題6】If it(  )tomorrow, I will stay at home.[大学入試標準レベル]

①will rain ②rains ③is going to rain ④would rain

解答解説6
正解は②rainsです。全文は”If it rains tomorrow, I will stay at home.(もし明日雨が降れば、家にいるつもりだ)”です。
時や条件を表す副詞節では未来のことでも現在形で表すのでしたね。”If it rains tomorrow(もし明日雨が降れば)”は、「条件を表す副詞節」です。そのため未来の事柄でも”If it will rain tomorrow”とはせずに、現在時制(rains)で表現します。

未来表現の練習問題

【問題7】If I find out her phone number, I(  )her at once.[武蔵大・大学入試標準レベル]

①call ②called ③will call ④would call

解答解説7
正解は③will callです。全文は”If I find out her phone number, I will call her at once.(彼女の電話番号が分かったら、すぐに彼女に電話しようと思う)”です。
直接、設問を解くことには関連してきませんが、”If I find out her phone number”の部分は、「条件を表す副詞節」なので、未来の意味ではありますが動詞は”find out”と現在形になっていますね。
そして本題の空所補充ですが、”If I find out her phone number(彼女の電話番号が分かったら)”は未来の事柄を意味しているので、意志未来「~しよう」を表す「③will call」が適切です。また本問の場合、「彼女の電話番号が分かったら、すぐに彼女に電話しようと思う」というように「その場でする気になったこと」というニュアンスを含むので、やはり「意志未来のwill」が適切。
これに対して「以前から~するつもりでいたこと」には”be going to“を用います
(参考例文:”What are your plans for tonight?” ”I am going to go out.”「今夜の予定は?」「外出するつもりです」)。

時制の一致の練習問題

【問題8】次の英文の空所に最も適する助動詞は「will」と「would」のどっち?[共通テスト(旧センター試験)・改題/大学入試標準レベル]

The manager said that his team (  ) win the soccer league and they actually did the next season.
(その監督は、彼のチームがサッカーリーグで優勝するといい、実際に次のシーズンで優勝した)

解答解説8
正解はwouldです。全文は”The manager said that his team would win the soccer league and they actually did the next season.”です。
さて「主節の動詞が過去形のときだけ、それにあわせてthat節などの従属節の動詞も過去形や過去完了形に変化すること」を時制の一致といいます。本問では”The manager said”の部分が主節で、”that his team would win the soccer league”が従属節です。主節の動詞が”said”と過去形なので、その影響を受けて、従属節の動詞も”would win”と過去形になります

時制の一致とその例外については、コチラの記事で詳しく解説しています。)

現在完了・過去完了の練習問題

【問題9】He’s only twenty-five, but he(  )three books already.[武蔵大・基礎レベル]

①has written ②is writing ③is written ④writes

解答解説9
正解は①has writtenです。全文は”He’s only twenty-five, but he has written three books already.(彼は若干25歳ではあるが、すでに3冊の著書がある)”です。
already(すでに)”という副詞から、現在完了の「完了・結果用法」だと見抜きます。「完了・結果用法」は「過去に~し終えて今に至る」という意味を表します。本問では「過去に3冊の本を書き終えて、今に至る」という意味合いになっています。
なお”already”だけではなく、”yet(まだ)”も「完了・結果用法」でよく使われる代表的な副詞です。
参考例文:Have you finished work yet?(もう仕事は終えましたか?)

【問題10】次の英文を和訳すると?[基礎レベル]

I have been to Canada three times.

解答解説10
正解は「私はカナダに3回行ったことがある」です。
have[has]+been+to~は「~へ行ったことがある」を意味する現在完了の経験用法です。「~times」は「~回」という意味ですよ。なお現在完了の経験用法の基本的な意味は「過去から今までに~したことがある」です。

【問題11】Ken and Mike are good friends. They(  )each other since childhood.[共通テスト(旧センター試験)/大学入試標準レベル]

①are knowing ②are known ③have been knowing ④have known

解答解説11
正解は④have knownです。全文は”Ken and Mike are good friends. They have known each other since childhood.(ケンとマイクは親友だ。お互いを子供の頃から知っている)”です。
副詞の”since(~以来)”に着目し、現在完了の継続用法だと見抜きます。現在完了の継続用法の基本的な意味は「過去から今までずっと~している」です。
参考例文:I have lost my wallet.(過去に財布をなくしてしまい、今も困っている)

【問題12】She(  )in Germany for three years before she got a job in England.[神奈川大/大学入試標準レベル]

①had lived ②lives ③has lived ④would live

解答解説12
正解は①had livedです。全文は”She had lived in Germany for three years before she got a job in England.(彼女はイギリスで職に就く前、ドイツに3年間住んでいた)”です。
過去完了形had+過去分詞で表します。そして「過去のさらなる過去→過去」のつながりを表現します。本問の場合、ある過去の時点で「イギリスで職に就いた」わけですが、それよりもっと昔に、「ドイツに住んでいた」わけです。ですから「ドイツに住んでいた」時点は過去のさらなる過去を表すので”had lived”と過去完了形で表現します。

【問題13】The road was muddy, as it(  )the day before.[流通経済大・大学入試標準レベル]

①rains ②rained ③has rained ④had rained

解答解説13
正解は④had rainedです。全文は”The road was muddy, as it had rained the day before.(前日に雨が降ったので、道はぬかるんでいた)”です。
「道がぬかるんでいた」という過去の時点よりも「雨が降った」の方がさらに1日前なので、「雨が降った」は過去のさらなる過去です。従って”had rained”と過去完了形で表します。

なお、本問は「大過去」と呼ばれる用法です。そのため、「雨が降った」と「道がぬかるんでいた」という2つの時点の<つながり>はとくに意識されません。このように、「過去のさらなる過去→過去」の<つながり>が無視される場合における「過去のさらなる過去」のことを大過去といいます

例えば、「昨日」を過去、「3日前」を過去のさらなる過去とします。このとき、「3日前→昨日」の<つながり>がとくに意識されていないとします。この場合の「3日前」はただ単に「昨日」よりもさらに昔なだけですよね。これを大過去と呼ぶわけです。

大過去と過去完了の違いについては、コチラの記事で詳しく解説しています。)

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