第4文型(SVOO)の動詞は基本的に「与える」という意味になりますが、例外的に「奪う系」の意味になる5つの代表的な動詞があります。
第4文型(SVOO)の「奪う系」の動詞一覧
- take(O1から[時間]を奪う)
- cost(O1から[お金]を奪う)
- save(O1から[手間]を奪う)
- owe(O1から[お金]を奪う)
- deny(O1から[権利]を奪う)
これらの「奪う系」の動詞について、実際の例文でその意味を確認していきましょう。
第4文型(SVOO)の「奪う系」の動詞の例文
takeの例文
It took me two years to study French.
フランス語を勉強するのに2年かかった。
第4文型には目的語が2つあるので、1つ目の目的語をO1、2つ目の目的語をO2と捉えると便利です。つまりSVO1O2と考えるわけです。
この例文の場合、meが<O1>、two yearsが<O2>です。文頭のItは形式主語で、本当の主語はto study French「フランス語を勉強すること」ですね。
takeは「O1から[時間]を奪う」なので直訳は「私から2年間を奪う」となり、意訳は「2年かかった」です。
costの例文
It cost me a lot of money to buy a computer.
コンピューターを買うのに多額の費用がかかった。
この例文でも文頭のItは形式主語で、to buy a computerが本当の主語です。そしてmeが<O1>、a lot of moneyが<O2>です。
costは「O1から[お金]を奪う」なので、直訳は「私から多額の費用を奪う」で、意訳は「多額の費用がかかった」です。
saveの例文
It will save me 500 yen to buy a second-hand book.
古本を買うと500円の節約になる。
文頭のItは形式主語で、本当の主語はto buy a second-hand bookです。そしてmeが<O1>、500 yenが<O2>です。
saveは「O1から[手間]を奪う」という意味で、[手間]の部分に[お金]がくると、「節約になる」という意味になります。
oweの例文
Jane owe her friend $10.
ジェーンは友人に10ドル借りている。
her friendが<O1>、$10が<O2>です。oweは「O1から[お金]を奪う」が直訳ですが、意訳すると「O1から[お金]を借りる」という意味になります。
denyの例文
Jane denies her child nothing.
ジェーンは子供の言うことを何でも聞いてやる。
her childが<O1>、nothingが<O2>です。denyは「O1から[権利]を奪う」という意味なので、直訳は「子供から何も奪わない」です。転じて「子供のことを否定しない➡言うことをなんでも聞いてやる」という意味になります。
第4文型(SVOO)の「奪う系」の動詞のまとめ
第4文型の「奪う系」の動詞の代表的なものは、以下の5つでした。
- take(O1から[時間]を奪う)
- cost(O1から[お金]を奪う)
- save(O1から[手間]を奪う)
- owe(O1から[お金]を奪う)
- deny(O1から[権利]を奪う)
ですが、第4文型(SVOO)の動詞は基本的には「奪う」ではなく、「与える」という意味になります。こちらについても確認したい方は、以下の記事をご参照ください。
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