この記事では、第4文型をとる重要動詞18種類を全て例文付きで紹介しています。
各例文には詳しい解説付きで、最後には一問一答形式の確認問題にも挑戦できるようになっているので、知識の確認としてぜひご活用ください。
第4文型(SVOO)になる動詞
第4文型はS+V+O1+O2の語順で、基本的には「O1にO2を与える」という意味になります。
ですがさらに分類すると、第4文型の動詞は大きく「与える系」と「奪う系」の2種類に分けることができます。
ここからは第4文型の動詞を、例文を通じて確認していきましょう。
第4文型の動詞の覚え方
第4文型(SVOO)の動詞を覚えるコツは「例文」です。動詞の一覧を覚えようとしてもなかなか頭に入らないので、例文で暗記するようにします。
その際、例文を音読するとより効果的です。例文そのものを暗記しなくても、例文を「音読/黙読」していれば、自然と第4文型をとる動詞を把握できるようになります。
そのため以下では、第4文型の重要動詞全てに例文を付けました。それでは早速、具体的な例文で第4文型の重要動詞を確認していきましょう!
「与える系」の動詞
第4文型の動詞の多くは「与える系」です。例えばgiveは「O1にO2を与える」ですし、buyは「O1にO2を買い与える」です。ここからは、こうした「与える系」の動詞を例文付きで13種類ご紹介します。
1.giveの例文
She gave me a book.
彼女は私に本を与えた。
第4文型には目的語(O)が2つあるので、最初の目的語をO1、2つ目の目的語をO2と表すと便利です。<O1>には基本的に<人>がきます。一方、<O2>には基本的に<モノ>がきます。
この例文ではmeが<O1>、a bookが<O2>です。確かに<O1>には<人>がきて、<O2>には<モノ>がきていますね。
そしてgiveは「O1にO2を与える」という意味を表しています。
2.doの例文
Lack of sleep will do you harm.
睡眠不足はあなたに害を与えるでしょう。
語句 lack(不足),harm(害)
doが第4文型をとることは盲点なので、大学入試やその他の文法問題で頻繁に狙われます。
doの意味は「O1にO2(利益/害など)を与える」です。利益を与えるときは<O2>にgood(利益)やfavor(親切)がきます。害を与えるときは<O2>にharm(害)やdamage(損害)がきます。
この例文では、youが<O1>、harmが<O2>です。従って「あなたに害を与える」という訳になります。
(※この第4文型のdoについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。)
3.allowの例文
She allows her son 500 yen a month.
彼女は息子に月500円を与えている。
her sonが<O1>、500 yenが<O2>です。allow O1 O2も「O1にO2を与える」の意味になります。
4.awardの例文
Jane awarded the student a prize.
ジェーンは学生に賞を与えた。
award O1 O2も「O1にO2を与える」という意味になりますが、awardの場合、何を与えても良いわけではなく、基本的には「賞(prize)」などを与えるときにだけ用いられます。
5.grantの例文
The university granted her a scholarship.
大学は彼女に奨学金を与えた。
語句 scholarship(奨学金)
grant O1 O2も「O1にO2を与える」という意味になりますが、「与える」というよりむしろ「O1にO2を授与する」というニュアンスです。この例文ではherが<O1>、a scholarshipが<O2>ですね。
6.tellの例文
Can you tell me the time, please?
時間を教えてもらえませんか?
tell O1 O2は「O1にO2を話す」なので、「情報を与える」という意味で「与える系」の動詞です。この例文ではmeが<O1>、the timeが<O2>ですね。
7.showの例文
Jane showed me her photos.
ジェーンは私に彼女の写真を見せてくれた。
show O1 O2は「O1にO2を示す」という意味で、この動詞も広い意味では「与える系」のニュアンスです。
8.lendの例文
She lent me a dictionary.
彼女は私に辞書を貸してくれた。
lend O1 O2は「O1にO2を貸す」という意味で、この動詞も広い意味では「与える系」に分類される第4文型の動詞です。
9.teachの例文
Jane teaches me English.
ジェーンは私に英語を教えてくれる。
teach O1 O2は「O1にO2を教える」という意味ですね。「教える➡知識を与える」なのでteachも「与える系」の動詞です。
10.sendの例文
She sent him a letter of thanks.
彼女は彼に感謝状を送った。
send O1 O2は「O1にO2を送る」です。「送る➡与える」なのでsendも「与える系」の動詞の仲間ですね。
11.buyの例文
I bought her a book.
私は彼女に本を買ってあげた。
buy O1 O2は「O1にO2を買ってあげる」です。「買ってあげる→与える」ですね。
12.cookの例文
She cooked me a dish.
彼女は私に料理を作ってくれた。
語句 dish(料理)
cook O1 O2は「O1にO2を作ってあげる」です。
13.makeの例文
She made me a wooden chair.
彼女は私に木の椅子を作ってくれた。
語句 wooden(木製の)
make O1 O2は「O1にO2(モノ)を作ってあげる」です。
「奪う系」の動詞
第4文型の動詞の多くは「O1にO2を与える」というニュアンスです。しかし、少数ではありますが「O1からO2を奪う」という意味になる動詞もあります。
ここからは、これら「奪う系」の動詞を5つ紹介します。
(※この第4文型の「奪う系」動詞5つについては、コチラの記事でさらに詳しく解説しています。)
14.takeの例文
It took me a long time to arrange a tour.
旅行の手配をするのに長い時間がかかった。
語句 arrange(手配する,準備する),tour(小旅行,観光旅行)
It takes+<人>+<時間>+to doで「<人>から<時間>を奪う➡時間がかかる」という意味です。
文頭のItは形式主語で本当の主語はto arrange a tourです。また、meが<O1>、a long timeが<O2>です。
「私から長時間を奪う➡~するのに長い時間がかかった」という表現です。
15.costの例文
It cost me about 5000 yen to go to Nagoya from Osaka by train.
電車で名古屋から大阪までいくのに約5000円かかる。
It costs+<人>+<お金>+to doで「<人>から<お金>を奪う➡お金がかかる」という意味です。
文頭のItは形式主語で「to go~」が本当の主語です。またmeが<O1>、5000 yenが<O2>です。そのため「私から5000円を奪う➡5000円かかる」という意味になります。
16.saveの例文
It will save me 3000 yen to buy a second-hand computer.
中古のコンピューターを買うと3000円の節約になる。
語句 second-hand(中古の)
It saves+<人>+<手間>+to doで「<人>から<手間>を奪う➡省く」という意味です。
(※このsaveと同じ使い方をする単語としてspareがあります。saveとspareの使い分けについてはコチラの記事でさらに詳しく解説しています。)
17.oweの例文
I owed Jane 10 dollars.
私はジェーンから10ドル借りた。
語句 dollars(ドル)
owe O1 O2は「O1からO2を奪う→O1にO2を借りている」です。
18.denyの例文
Steve denied his wife the opportunity to work.
スティーブは妻に働く機会を与えなかった。
deny O1 O2は「O1からO2を奪う➡O1のO2を否定する」という意味です。
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