この記事では、「主観的」という言葉の意味について、「客観的」と比較しながら解説します。
主観的とは?
主観的:個人的な意見や感想
主観的とは「個人的な意見・ものの見方・判断」を指す単語です。一言でいえば「感想」のこと。
いわゆる「それってあなたの感想ですよね?」は、「それはあくまであなたの個人的意見・判断であって、万人が認めるものの見方ではないですよね?」という意味です。
「ものの見方」って?
出来事をどう解釈するか? が「ものの見方」です。
農家の人なら「雨が降っている」事は作物が育って嬉しい!と解釈するかもしれません。一方、通学中の学生なら「できれば晴れてほしい」とマイナスに解釈するかもしれません。
ちなみに、心理学では「ものの見方」のことを「認知」と呼ぶことが多いですね。
個人的な意見(主観的判断)の代表例は、「好き/嫌い」。例えば筆者は、コーラが大好きですが、人によっては「炭酸が苦手」「マズい」「飲んだことがない」などの意見もありますね。
このように「個人的な感想(私見)」「人によって感じ方や判断が違ってくるような”ものの見方”」を【主観的】と言います。
犬派・猫派。キノコ派・タケノコ派。レッドブル派・モンスター派。これらは好みであり、主観的(個人的な意見・私見・感想)です。
あくまで個人の意見であり、感想であり、人によって見解が分かれやすい判断はすべて「主観的」と言えます。
対義語は「客観的」。客観的とは万人が認めるものの見方を意味します。
主観的と客観的の違いは、妥当性の有無
- 主観的:個人的な意見や感想
- 客観的:万人が認めるものの見方・誰から見ても妥当な意見
「主観的」が個人的な意見なら、「客観的」は個人に依存しない意見。つまり「客観的」とは、誰もが認めるものの見方、ということです。
「コーラは美味しい」は人によって判断の分かれるところですが、「コーラは黒い」「コーラは有料だ」「コーラには炭酸が入っている」に反対する人は、めったにいませんよね(もちろんゼロとは限りませんが……)。
このように、誰もが認めるものの見方(解釈、考え方)を「客観的」とか「妥当な意見」と言います。
妥当な意見・客観的判断の代表例は「事実」。意見は人によって大なり小なり違いますが、事実は一般に正しいといえる事柄や出来事です。
「地球は丸い」は、事実であり客観的であり、妥当な意見でもあります。
応用:妥当性は、普遍妥当性と条件妥当性に分類できる
ちなみに普遍妥当性の反対を「条件妥当性」といいます!
条件妥当性……?
「水は100℃で沸騰する」は、たしかに客観的な意見ですが、地球上のどこでも成り立ちますか?
たしか、山頂では気圧の関係で、100℃未満でも沸騰しますよね?
そのとおりです。客観的ではあるものの、ある条件下でしか成り立たない事実や法則を、「条件妥当性」という言葉で形容します!
- 普遍妥当性:あらゆる条件下で、必ず成り立つ
- 条件妥当性:ある特定の条件下であれば、必ず成り立つ
まとめ
以上、主観的と客観的の意味の違いについて解説しました。 ここまでお読み頂きありがとうございました!
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