国家とは何かを憲法学的/社会学的視点からわかりやすく解説します。
目次
国家ってなんだ?
「国家」とは領土・人・権力の3つを兼ね備えたものです。この「領土・人・権力」を国家の3要素といいます。
領土とは
「領土」とはその国が実効支配する一定の地域のことです。
例えば「企業」を考えてみます。企業はオフィスがなければ立ちゆきません。これと同じで国家にも活動拠点となる領土が必要なのです。
人とは
「人」とは国民のことです。国民とは領土に定住する人々のことです。
国家は組織ですよね。組織には最低でも2人以上のメンバーが必要です。国家も組織の一種なので、複数人のメンバーがいないと成り立ちません。
権力とは
「権力」とは「強制力を持つ統治権」のことです。
「強制力を持つ統治権」のことを主権といいます。
さて主権には3つの意味があります。
- 国家権力
- 国家権力の最高独立性
- 国家の最終意志決定権
「強制力を持つ統治権」とは国家権力としての主権のことです。
国家権力と法
古来より「社会あるところに法あり」と言われるように、人々が共同生活を送るには争いごとを解決するルールが必要です。
このルールのことを「法」といいます。
しかし、例えば「他人のものを勝手に盗んだ場合、懲役3年とする」というような法律を作っても、皆がそれをしっかり守るには、誰かが強力な権力をもって強制しなければなりません。
このように法律をちゃんと機能させるために必要な権力を「強制力を持つ統治権」・「主権」・「国家権力」などと呼びます。
国家とは?
つまり国家とは、一定の地域(領土)に人々(国民)が定住していて、国家権力(主権)ありきの法律によって組織された社会のことです。
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