和同開珎と富本銭の違いとは?簡単にわかりやすく解説【日本史】

和同開珎と富本銭
目次

日本における最古の貨幣

富本銭
(Wikipediaより引用)

日本における最古の貨幣かへいはずっと和同開珎わどうかいちんだと考えられていました。和同開珎の鋳造ちゅうぞうが開始されたのは708年のことです。元明天皇げんめいてんのうの時代ですね。

ところが天武天皇の時代(631年頃~686年)に和同開珎より古い貨幣が作られていたことが、後から発覚しました。これが富本銭ふほんせんです。

このため「日本最古の貨幣」は富本銭なのですが、「日本初の流通を目的とした本格的な貨幣」は和同開珎ということになります。

これは、富本銭の流通はかなり限定的なものだったからです。

皇朝十二銭とは?

皇朝十二銭
(Wikipediaより引用)

和同開珎をはじめとする12種類の貨幣のことを皇朝十二銭こうちょうじゅうにせんといいます。

和同開珎からずーっと12種類続いて、最後の皇朝十二銭は958年発行の乾元大宝けんげんたいほうです。

最後の皇朝十二銭は「(×)かんげんたいほう」ではなく「(○)けんげんたいほう」なので読み方注意ですよ!

乾元大宝の読み方
×:誤り

かんげんたいほう

〇:正解

けんげんたいほう

和同開珎とは?

和同開珎
(Wikipediaより引用)

和同開珎とは708年(元明天皇の時代)に発行された最初の皇朝十二銭です。

武蔵国むさしのくに(現在の東京都、あるいは埼玉県)から「」が献上されたのをきっかけに作られました。

開元通宝かいげんつうほうという貨幣をお手本に作られたもので、日本初の流通を目的とした本格的な貨幣です(但し日本最古の貨幣は富本銭!)。

この和同開珎の発行にちなんで、年号も「和銅」と改められました。

蓄銭叙位令とは?

708年に和同開珎を発行したはいいものの、当時は物々交換が基本なので、みんな「お金」に慣れていません。

そのため和同開珎は、なかなかうまく流通しなかった。

そこで711年に和同開珎の流通を促進するために作られた法律が蓄銭叙位令ちくせんじょいれいです。

これは「お金を貯めたら位階をあげますよ」という法律です。

和同開珎を貯めれば貯めるほど位がアップするわけですね。

しかしこの蓄銭叙位令の試みは失敗します。お金を使わせたいのに、みんな貯め込んでしまって使ってくれなかったからです。

和同開珎と富本銭の違い:まとめ

富本銭

日本最古の貨幣、天武天皇の時代に発行

和同開珎

日本初の流通を目的とした本格的な貨幣、708年の元明天皇の時代に発行

皇朝十二銭

和同開珎にはじまる12種類の貨幣

蓄銭叙位令

和同開珎を貯めると位が貰える制度だが失敗に終わる

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