この記事では、第4文型(SVOO)における「do」の語法を徹底解説しています。
第4文型のdoは文法問題で頻出なので、この記事を通じてdoの使い方を習得して頂ければ幸いです。
第4文型における「do」の語法・使い方
第4文型(S+V+O1+O2)のdoの語法は大学入試で超頻出です。do+<人>+<利益 or 害>で「O1(人)にO2(利益 or 害)を与える」という意味になります。O2の<利益>にくる名詞はほぼ決まっていてgood(利益)またはfavor(親切)です。同様にO2の<害>にくる名詞もほぼ固定でharm(害)またはdamage(損害)などです。
抽象的な語法解説だけでは分かりづらいので、具体的な例文でdoの意味や使い方を確認していきましょう。
また、記事の最後に練習問題を設置しました。腕試しに是非ご活用ください。
do+<人>+<利益>の例文
This book will do you good.
この本はあなたに利益をもたらすでしょう。
語句 good(利益)
この例文の場合、youが<O1>、goodが<O2>です。do O1 O2は「O1に利益または害を与える」という意味なので、「あなたに利益を与える」という文意になります。
Complaining about the poor service won’t do you any good.
サービスが悪いと不平を言っても、あなたにとって何もいいことはないですよ。
語句 complain about~(~について不平を言う),poor(質の悪い)
「Complaining about the poor service」が主語です。そしてyouが<O1>、any goodが<O2>です。否定文でanyを使うと「少しも~ない」なので、any goodは「少しも利益がない」という意味です。つまり「won’t do you any good」の直訳は「あなたに少しも利益を与えないだろう」です。
Will you do me a favor?
お願いがあるのですが。
meが<O1>、a favor(親切)が<O2>なので「私に親切を与えてくれませんか?」が直訳です。転じて「お願いがあるのですが」の意味になります。
ちなみに、「May I ask you a favor?」も「お願いがあるのですが」で、この例文と全く同じ意味です。
do+<人>+<害>の例文
Too much drinking will do you harm.
お酒の飲みすぎは身体に悪いですよ。
too much drinkingは「(お酒の)飲みすぎ」という意味。youが<O1>、harm(害)が<O2>です。直訳は「お酒の飲みすぎはあなたに害を与える」です。
It wouldn’t do you any harm to listen to her advice.
彼女の忠告を聞いても損はないだろう。
文頭のItは形式主語で、本当の主語はto listen to her adviceです。否定文中のanyは「少しも~ない」なので、「彼女の忠告を聞くことは少しも害にならない」が直訳です。
第4文型のdoの練習問題!
ここまでの解説をさらに深く理解して頂くために練習問題を用意しました。「+解答解説」ボタンから解説と答えを見ることができます。ぜひ挑戦してみてください。
These books( )young people great harm.
①do ②make ③have ④give
第4文型(SVOO)のdoのまとめ
- do+<人>+<利益 or 害>「<人>に<利益 or 害>を与える」
- 「利益」→good, favor(親切)
- 「害」→harm, damage(損害)
do以外の第4文型(SVOO)の動詞については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
・【第4文型SVOOの動詞の覚え方・動詞一覧】を解説した記事はコチラ
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