この記事では、spareとsaveの意味と違いについて、例文を交えながら徹底的に分かりやすく解説します。
第4文型の動詞「spare」と「save」の意味と違い
spareもsaveも第4文型(S+V+O1+O2)を導く重要動詞です。spareには「割く」と「省く」の2つの意味があり、「省く」のときはsaveと同じ意味になりますが、「割く」の意味では「spare≠save」です。
まずは両者に共通するspare=save=「省く」の意味から例文を確認していきましょう。
saveの意味は「省く」
第4文型(S+V+O1+O2)をとる動詞であるsaveの意味は「O1のO2を省く」です。<O2>には[時間]・[手間]・[お金]などを表す名詞がきます。
例文を通じてsaveの意味や使い方を確認していきましょう。
O2が「お金」のときの「save」の例文
If I buy a used book, It will save me 500 yen.
古本を買うと500円の節約になる。
meが<O1>、500 yenが<O2>です。「save+<人>+<お金>」で「<人>の<お金>を省く➡節約になる」という意味を表します。
O2が「手間」のときの「save」の例文
Her visit saved me the trouble of writing to her.
彼女が訪ねてきてくれたので、私は手紙を書く手間が省けた。
語句 trouble(面倒,手数,手間)
meが<O1>、the trouble(手間)が<O2>です。saveの意味は「O1からO2(手間)を省く」ですから、「私から~する手間を省いた」という意味になります。「save+<人>+<手間>」の<手間>の部分にはthe trouble of doing(~する手間)がよく使われます。
spareの意味は「省く/割く」の2つ
まずはsaveと共通の意味であるspare「省く」から見ていきます。
spare「省く」の例文|saveと意味が同じパターン
Jane’s phone call spared me the trouble of visiting her.
ジェーンの電話は私が彼女を訪ねる手間を省いた。
この例文のspareは「O1から<手間>を省く」という意味なので「save O1 O2」とほぼ同じ意味です。つまり「省く」という意味では「spare=save」なのです。
spare「割く」の例文|saveと意味が違うパターン
しかしspareの意味が「O1にO2を割く」のときは、「spare≠save」です。
She spared me a lot of time.
彼女は私に多くの時間を割いてくれた。
meが<O1>、a lot of timeが<O2>です。この場合のspareは「与える系」の意味で、「<人>に<時間>を割く」を表しています。
「spare」と「save」を見分ける練習問題!
ここまでの解説をより深く理解するのに役立つ例題を用意しました。名古屋大学の過去問なので、ぜひ挑戦してみてください。
なお、「+解答解説」ボタンを押すと「解説」と「答え」を確認することができます。
例題Could you( )me a moment? I have something to talk to you about.①spare ②take ③save ④wait
spareとsaveのまとめ
- spare=「省く」 or 「割く(与える)」
- save=「省く」
- spare=「省く」のときだけ「spare=save」
- spare=「割く」のときは「spare≠save」
spareやsave以外の第4文型(SVOO)の動詞については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
【第4文型SVOOの動詞の覚え方・動詞一覧】はこの記事で詳しく解説
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