当サイト【みちくさスタディ】では、国公立・私大入試/推薦・総合型選抜の最新動向を調査・研究しています。
今回は、2025年度の共通テストから登場する「情報Ⅰ」の基本情報を、その影響も含めてレポートします。
2025年度から共通テストに「情報Ⅰ」が登場、国公立受験生は負担増
河合塾の調査によれば、2025年度から共通テストに組み込まれる「情報Ⅰ」を必須とする国立大は97%。公立大は45%です。
また私大の場合、約半数は「情報」を利用しない見込み。
だたし、情報科学やコンピューターサイエンス関連の学部を志望する方は、私大でも注意が必要です。
情報Ⅰの影響で国公立大を中心に倍率増加の可能性
2023年4月から新高校3年生になった方は、万が一浪人すると、共通テストで「情報Ⅰ」が必要になる可能性がでてきます。
2024年度に国公立合格を目指す、浪人生・既卒生も同様。
そのため、「浪人すると情報Ⅰも勉強しないといけないので、第2、第3志望でも受かったところに入ろう」と考える受験生が増え、2024年度の入試では、浪人回避の傾向が強まると予想されます。
結果的に、2024年度の大学入試では、国公立の倍率が例年よりも増加傾向となるでしょう。
加えて、2023年4月から新高校2年生になった方は、「情報Ⅰ」の受験対策も必要になってくる場合があります。
とくに国公立を目指す新高2生は、最新情報を確認するようにしましょう。
共通テストの情報Ⅰでは独自のプロラミング言語で出題される
情報の授業で扱われるプロラミング言語は、高校によってバラバラ。
そのため、共通テストでは独自のプロラミング言語を使った問題が出題されます。
もちろん初見でも意味が分かるようになっているので、いま学校で学んでいる内容で対応できます。
情報Ⅰってどんな科目?例題でチェック!
試しに、教科書レベルの基礎的な出題を見てみましょう。
【参考例題】データは、それ自体では意味をなさない。一方、ユーザーの意思決定を助けるよう目的にそって加工された、価値や意味をもつデータを何というか?
①テキスト ②コンテンツ ③資料 ④情報
正解:④情報
【解説】
データは数値や文字などで、事実を表現したものです。
たとえば、10年前の北海道の平均気温はデータの一種ですが、それ自体では何にどう役立つのか。曖昧ですよね。
情報はこうしたデータを、ある目的にそって、ユーザーの意思決定に役立つよう加工したものです。
加工するとは、複数のデータを組み合わせて、意味や価値を生み出すこと。
意思決定とは政治家が消費税を上げるかどうかを判断したり、我々がスマホを買い換えるかどうか判断することを指します。
そのため、たとえば「○○社から出た、新しいスマホの価格」は単なるデータですが、「人気機種の価格比較」は判断(意思決定)に役立つので、「情報」と言えます。
音楽の人気ランキングなども、どの楽曲を聴くか、意思決定に役立つので情報の一種です。
テキストは文字。コンテンツは情報の中身。資料はデータを含む広範な概念です。
スタディサプリも2023年4月10日から情報Ⅰの映像授業を配信開始
大学受験サービス大手のスタディサプリも、2023年4月10日から、『ベーシックレベル情報Ⅰ』の映像授業を配信中。
ベーシックレベル情報Ⅰでは、以下の項目を学習できます。
- 情報社会と問題解決
- メディアとコミュニケーション
- 情報のデジタル化
- 情報デザイン
- ハードウェアとソフトウェア
- アルゴリズムとプロラミング
- モデル化とシミュレーション
- 情報通信とネットワーク
- データの活用
詳細は、スタディサプリ公式サイトで確認できます。
また、情報Ⅰの映像授業に興味がある方は、14日間の無料体験を利用して、授業内容を確認してみましょう。
以上、【みちくさスタディ】の大学受験速報でした!
情報Ⅰのおすすめ参考書・通信教育(スタサプ・進研ゼミ)
ここからは、現時点で情報Ⅰを学ぶのに最適な教材を紹介します。
高校定期テスト・得点アップ問題集「情報Ⅰ」
現時点で市販されている「情報Ⅰ」の唯一の問題集。
共通テストで情報Ⅰが必要になりそうな方は、まずは教科書レベルの問題演習を繰り返しこなしておきましょう。
高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本
豊富な図解、語りかけるような解説で、「情報Ⅰ」を楽しく学べる一冊。
授業の復習や情報Ⅰの概要を知るのに最適です。
高校教科書 最新情報 I[教番:情 I 705]
高校用の標準的な「情報Ⅰ」の教科書。
共通テストでは、こうした教科書が出題範囲になるので、基本書として活用できます。
情報Ⅰを扱っている通信教育
サービス名(価格) | 公式サイト |
---|---|
進研ゼミ高校講座 (1教科5,000円前後/月) | 進研ゼミ |
スタサプ・ベーシックコース (全科目で2,000円前後/月) | スタディサプリ |
コメント