「肌感覚」って難しい言い回しですよね。しかし日常でもビジネスシーンでも意外とよく使われる言葉です。
この記事では「肌感覚」の意味・使い方・類語などを徹底解説します。
肌感覚の意味とは?
肌感覚(はだかんかく)とは、どのような意味でしょうか。
肌で実際に感じる雰囲気といった意味であり、「感覚」という語よりも更に自分が直接感じ取っていることを強調する語。
出典:日本語表現辞典 weblio辞書
weblio辞書において、「肌感覚」の別表記は「肌感」とされており、全く同じ意味で用いることができるようです。
ただこの解説はweblioの日本語表現辞典に掲載されているもので、一般的な国語辞典には「肌感覚」という言葉は載っていません。
日本語表現辞典は「日常でよく耳にし、特に実用的な場面で利用されている現代的な日本語を解説しています。」と謳われているため、この「肌感覚」も現代になって使われ始めた表現だと言えるでしょう。
「肌感覚」が利用されるようになった理由
この言葉が、近年よく使われるようになった背景を考えてみたいと思います。
昔から「肌で感じる」という言葉があります。
この言葉の意味は
実際に見聞きしたり体験したりして感じとる。「被災者の苦しみを肌で感じる」
出典:大辞泉 増補・新装版 小学館
とされています。
この「実際に見聞きしたり体験したりして感じ取ったこと」が、「肌感覚」ですよね。
つまり、以前から利用されていた「肌で感じる」という言葉から、「肌感覚」という言葉が派生して浸透し、日常生活やビジネスの場面でも多用されるようになったのではないでしょうか。
「肌感覚」と似た言葉の「皮膚感覚」
「肌感覚」に似た言葉として、「皮膚感覚」の意味も確認しておきましょう。
皮膚感覚とは、
皮膚に受容器をもつ感覚の総称。触・圧・温・冷・痛の諸感覚を含み、下等動物では皮膚光覚などもある。
出典:日本国語大辞典 小学館
とされており、医学的な言葉の意味になります。
デジタル大辞泉には、2つ目の意味として
長年、見聞きしている間に身に付いた勘をいう。「不正に敏感に反応する皮膚感覚」
出典:デジタル大辞泉
と記載されています。
似てはいるものの、「肌感覚」とは意味が異なっていますね。
皮膚感覚は、「長期間の経験を通して身に付けるもの」という事のようです。
「肌感覚」の例文、使い方
- 「医師は、肌感覚で患者の命が長くないと分かった」
- 「スタジアムはとても混んでおり、肌感覚では、ほぼ満員なのではないかと思った」
- 「作業員たちの真剣な眼差しを見て、肌感覚でこのプロジェクトの成功を確信した」
「肌感覚」の英訳
肌感覚に直接該当する英語表現を探すことは難しいのですが、例えば「Feeling at the site」と言い換えることができます。
That is different from the feeling at the site.
それは肌感覚(現場感覚)と異なる。
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