3分で分かる!打製石器と磨製石器の違い【日本史】

打製石器と磨製石器

この記事では大学受験日本史で出題されやすいポイントに絞って、打製石器と磨製石器の違いをわかりやすく解説しています。歴史検定にも役立つ知識です。是非参考にしてください。

また、記事の最後に一問一答形式の問題を設置しました。腕試しにご活用ください。

目次

打製石器と磨製石器の違い

打製石器磨製石器も主な材料は黒曜石讃岐岩(サヌカイト)です。打製石器と磨製石器の違いは3つに分類することができます。

  • 製法の違い
  • 時代の違い
  • 種類の違い

製法の違い

打製石器単に石を打ち砕いた石器です。これに対して磨製石器石をキレイに磨いて作る石器です。

時代の違い

続いて時代の違いです。打製石器が使用されたのは旧石器時代と縄文時代です。これに対して磨製石器は旧石器時代には存在せず、縄文時代になってはじめて使われるようになります。

つまり旧石器時代には打製石器だけが使われ、その次の縄文時代になると打製石器と磨製石器が併用されるのです。

弓矢は打製石器

打製石器と磨製石器の違いでよく勘違いされるのが石鏃(せきぞく)です。弓矢の先端の▲の部分を石鏃といいます。

縄文時代になると打製石器がさらに発達した磨製石器が登場しました。そして縄文時代になると中小のすばしっこい動物を捕まえるために弓矢が発明されました。

こう聞くと弓矢とその先端部分の石鏃はいかにも磨製石器でできているような気がしますが、石鏃は打製石器なのです。

なお石鏃の材料は黒曜石です。

種類の違い

打製石器の種類

打製石器には主に握槌(にぎりつち)ナイフ形石器尖頭器(せんとうき)石鏃(せきぞく)/石鍬(いしぐわ)があります。また、尖頭器を棒の先につけたものを石槍といいます。

磨製石器の種類

磨製石器の代表格は石皿すり石です。これらは調理に使われました。料理道具ですね。石斧(いしおの)も磨製です。これは樹木の伐採なんかで使われました。木を切る道具ですね。

そして農耕がはじまると稲作の道具として石包丁で穂首狩りが行われるようになります。この石包丁も磨製石器です。大学受験の日本史では弥生時代の単元で必ず習う重要項目ですね。「磨製の石包丁で穂首狩り」というのは試験によく出題されます。

道具関係を覚えるコツ

旧石器時代から縄文時代にかけてよくわからない道具がたくさん出てきますよね。これらを効率的に暗記するには、画像検索や資料集で写真を確認するのが一番です。イメージがわくと暗記効率がグッと上がるので是非試してみてくださいね。

例えば、握槌石鍬石皿すり石石包丁などの画像を確認してみましょう。

練習問題

「+解答解説」ボタンを押すと「解説」と「答え」を確認することができます。

1.旧石器文化では、(  )石器が用いられた。

解答解説1
京都大学の過去問です。「旧石器文化=旧石器時代」です。旧石器時代に主に用いられた石器は打製石器です。従って打製石器が正解です。

2.正誤問題次の文章は正しい?間違い?

旧石器時代には打製石器が主に用いられ、新石器時代になると打製石器は使われなくなり、代わって磨製石器が使われるようになった。

解答解説2
大学入試共通テスト(旧・センター試験)頻出の正誤問題です。正解は間違いです。新石器時代に入っても引き続き、打製石器は使用されます。つまり新石器時代は打製石器に加え磨製石器も使用された時代というわけです。

3.縄文文化の特徴としてあげられるのは狩猟道具の(  )で、中小動物を射止めるために新たに発達した。

解答解説3
青山学院大学の過去問です。正解は弓矢です。更新世氷河時代とも呼ばれるほど非常に寒い時期でした。そのためマンモスナウマン象のような、寒さに強い大型動物を狩猟の対象としていました。そして縄文時代に入ると寒冷な更新世は終わり地質学的には完新世になります。完新世温暖な気候だったので、寒冷地を好む大型動物は絶滅し、代わりに中小動物が繁栄して狩りの対象になりました。そこで素早い中小動物を捕まえるために、新たに発達したのが弓矢というわけです。

4.縄文時代になると狩猟用の石器として(  )が出現し、狩猟具の中心となった。

解答解説4
慶応義塾大学の過去問です。正解は石鏃(せきぞく)です。石鏃とは弓矢の先端につける矢じり(▲)のことです。石鏃磨製石器ではなく打製石器なので注意してください。また、普通の石は石鏃には不向きなので、石鏃は硬く鋭い黒曜石で作られました。

5.旧石器時代、狩猟の道具としてはナイフ形石器や槍先形(  )器などが使用されていた。

解答解説5
青山学院大学の過去問です。正解は尖頭(せんとうき)です。尖頭器とは槍先のような形をした打製石器のことです。

打製石器と磨製石器のまとめ

石器 製法 使われた時代 種類
打製石器 石を砕く 旧石器時代→縄文時代 握槌、ナイフ形石器、尖頭器、石鏃、石鍬
磨製石器 石を磨く 縄文時代 石皿、すり石、石包丁

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