as long asとas far asの違いとは?

as long asもas far asも日本語訳は同じで「~する限り」です。しかし両者の意味はかなり違ってきます。区別が重要になってくる接続詞ですね。
as long as「~する限り」はas long as you are with her(彼女と一緒にいる限り)のように、時間の限界や条件を表します。一方、as far as「~する限り」はas far as I know(私の知る限り)のように距離や程度の限界を表します。
このような意味の違いが生まれるのはlongという副詞がHow long~?(どのくらいの期間?)と「時間」を表すのに対し、farという副詞はHow far~?(どのくらいの距離?/どの程度?)と「距離」や「程度」を表すからです。
ちなみに
- as long as = so long as
- as far as = so far as
です。
ここまでの解説だけでは具体的なイメージをつかみにくいと思いますので、ここからは実際の例文で両者のニュアンスの違いを確認していきましょう。
as long asの例文

ジェーンは生きている限りこの日を忘れない。
「生きている限り」は時間の限界を表していますね。
丁寧に使用する限り、私のパソコンを使ってもいいですよ。
この例文のas long asは「丁寧に使用する限り」と時間的限界というよりむしろ条件を表しています。「条件」を表すas long asはonly if「~の場合に限り」とほぼ同じ意味です。
参考例文Please call me only if you are really in trouble.「あなたが本当に困っている場合にのみ私に電話してください」
as long asのまとめ
as long as「~する限り」は「時間の限界」と「条件」の2つの意味を表す!
as far asの例文

as far as「~する限り」は「距離」や「程度」の限界を表します。
見渡す限り、草原は雪に覆われていた。
この例文のas far asは「見渡す限り」と距離の限界を表しています。
私の知る限り、彼女は京都に住んでいる。
この例文のas far asは「知る限り」と程度の限界を表しています。as far asが程度の限界を表す場合の表現としては「As far as work is concerned(仕事に関する限り)」のように「Sに関する限りでは」もよく用いられます。
as far asのまとめ
as far as「~する限り」は「距離の限界」と「程度の限界」の2つの意味を表す!
as long asの前置詞としての用法
as long asは前置詞としても用いられます。前置詞as long asは期間を表し「~の間」という意味になります。
私はここで2時間も待った。
as far asの前置詞としての用法
as far asが前置詞として用いられる場合は場所を表し「~まで」という意味になります。
京都まで行った。
練習問題

接続詞としてのas long asとas far asの練習問題を用意しました。ここまでの解説への理解を深められるようになっています。是非ご活用ください。なお「+解答解説」ボタンを押すと「解説」と「答え」を確認することができます。
1.As( )as I’m concerned, the project is on schedule.
①long ②far
2.Any bread will do as( )as it’s fresh.
①long ②far
語句 will do(役に立つ,十分である,間に合う,よろしい)
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