【高校倫理】青年期の課題とは?意味を簡単にわかりやすく解説(マーガレットミード)

青年期の課題とは?

高校倫理の「青年期の課題」分野を徹底的にわかりやすく解説します!

共通テスト(旧:センター試験)で確実に得点できるよう工夫されています。

教養として高校レベルの倫理を学びたい方にも、楽しく読んでいただける内容です。

ぜひ、当記事を活用して「青年期の課題」についての知識を身に付けていただければ幸いです。

目次

青年期とは?

青年期は「子供」から「大人」への過渡期であり、年齢的には14歳~25歳ごろまでを指します。

「青年」というと普通は男性のイメージですが、女性も含まれますよ。

順番的には「児童期➔青年期➔成人期(壮年期)」です。

青年期は大人でもあり、子供でもある時期なので、どっちつかずで心理的に不安定になりやすい特徴があります。

青年期(マージナル・マン)の図解
「青年期」の図解

ドイツ出身の心理学者レヴィン(1890~1947)は、純粋な子供でもないが完全な大人でもない状態を、マージナル・マン境界人周辺人)と定義しました。

身体的・生理的成熟

青年期の初め頃(14歳~)は、身長・体重・胸囲などの身体面で、急速な発達(第二次性徴だいにじせいちょう)が起きます。「第二次性徴」の結果、男女差も顕著けんちょに。

第二次性徴の影響も含め、自意識が芽生えると「自分は何者であるのか」「本当の自分とは何か」と疑問や不安を抱くようになる(自我の探求がはじまる)のが、青年期の課題の大きな特徴です。

なぜ第二次性徴がはじまると不安定になるのか?

第二次性徴の結果、身体は自動的に大人になりますよね。でも文明国では、高校・専門・大学などで専門知識を学んでようやく社会にでる(大人になる)仕組みです。つまり身体は大人なのに、社会的には子供なので、不安定になりやすいわけですね。

マーガレット=ミードの研究では、「青年期」という矛盾した発達段階は、文明国にしかないと考えられています。未開の国では、肉体的に大人になる時期と、社会的に大人になる時期が一致しているからです。

つまり、日本などの文明国で青年期の課題が生じる原因は、身体的成熟と社会的未成熟の不一致にあると言えますね。

青年期とは第二次性徴を経て、自我が生じ、様々な葛藤かっとうコンフリクトの結果、アイデンティティ(自己同一性)を確立して、身体的にも社会的にも大人になるまでの時期!

青年期を表すいろいろな表現

さて、レヴィンは青年期を、マージナル・マン(境界人、周辺人)と考えましたが、他にも青年期を特徴付ける様々なキーワードがあります。主要キーワードの一覧を確認しておきましょう。

「青年期」を表す様々な表現・定義

  • ルソー(1712~78)「第二の誕生たんじょう:第二次性徴の結果、青年期に自我が芽生え、男性や女性として主体的に生きる時期。
  • ホリングワース(1886~1939)「心理的離乳りにゅう:心理面でも親から独立していく時期。
  • 疾風怒濤しっぷうどとうの時期:青年期の急激な変化を形容した言葉。

青年期のまとめ

青年期は長く複雑で、多くの矛盾や葛藤を抱えた、不安定な時期です。

こうした青年期の不安定さを乗り越えることを、「青年期の発達課題」と言い、アメリカの児童精神分析医のエリクソンが「青年期の課題」について深く研究しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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