この記事では、熱帯気候の植生である熱帯雨林、マングローブ、サバナについて詳しく解説します。
目次
植生(植物帯)とは
植生(植物帯)とは、気候・土壌の影響で決定される地表を覆う草木の集まりのことです。木を主体した植生を森林、草を中心とした植生を草原、特定の植物がまばらにしか育たない土地を荒原といいます。
植生(植物帯)は、
- 熱帯気候
- 温帯・乾燥帯気候
- 冷帯・寒帯気候
の3つに分類できます。
今回は①熱帯気候について詳しく解説していきます。
熱帯気候の植生
熱帯気候の植生には、熱帯雨林、マングローブ、サバナなどがあります。
熱帯雨林
熱帯雨林は熱帯の常緑広葉樹林です。常緑樹とは年間を通して常に葉をつけている木のことです。広葉樹とは広い葉っぱの木で熱帯~温帯を好みます。
熱帯雨林としては東南アジアやアフリカのジャングルや南アメリカやアマゾン川流域のセルバが有名で、いずれも熱帯雨林気候(Af)に広がります。
但し、ジャングルには少数ではあるものの落葉樹(乾季や冬季に葉を落とし乾きや寒さに耐える木)もあります。
ちなみに「セルバ」とはポルトガル語で「森林」という意味です。
マングローブ林
マングローブ林は熱帯や亜熱帯の海岸や河口にみられる森林で、魚の住処になります。また波の静かな泥土を好みます。
マングローブという特定の種類の樹木があるわけではなく、主にヒルギ科の樹木の総称です。波の侵食から海岸を守る作用があります。
サバナ
サバナはサバナ気候(Aw)の草原で、丈の長い草が中心です。その中に点在するように木がわずかに生えています。
サバナ気候(Aw)には厳しい乾季があり、乾季になると草原は枯れ、ほとんどの樹木は落葉します。
またサバナの特徴として有刺灌木林(トゲを持つ低木)やバオバブ(大量の水を蓄え乾燥に耐えることのできる樹木)などがあります。
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