この記事では、現在完了進行形の意味と使い方を解説します。
記事の最後には、大学入試における問題練習を付けていますので、ぜひ参考にしてください。
現在完了進行形とは
現在完了進行形はhave(has)+been+doingの形をとり、「現在完了の継続用法」で「動作動詞」が用いられた場合に使われます。「過去から現在までずっと~している」という意味です。
つまり、現在完了進行形を攻略するには、以下の公式を覚えてしまえばいいだけです。
現在完了進行形=現在完了の継続用法 × 動作動詞
たったのこれだけなんです!
ただこの公式だけでは分かりづらいので、「現在完了の継続用法」と「動作動詞」について詳しく解説していきます。
現在完了の継続用法
現在完了の継続用法とは「過去から今までずっと~している」という意味です。他の用法と見分けるポイントは副詞に着目することです。
現在完了の継続用法でよく使われる副詞には以下のようなものがあります。
- for+[期間](~の間)
- since+[時期](~以来)
- always(いつも)
- How long~?(どれくらいの間~?)
We have known each other for ten years.
私たちは10年前からお互いを知っている。
現在完了の継続用法は「過去から今までずっと~している」という意味でした。この「~している」に着目すると、本来は進行形であることがわかります。
では、なぜ上記の例文は「普通の現在完了形」なのでしょうか?
それは、knowなどの状態を表す動詞(状態動詞)は原則として進行形にできないからです。
この知識は進行形の文法問題を解く場合も活躍するので、主な状態動詞は覚えてしまうようにしましょう。下記に一覧を示します。
主な状態動詞一覧- belong to(~に所属している)
- resemble(~に似ている)
- live(住んでいる)
- like(~を好む)
- love(~を愛する)
- want(~したい)
- know(~知っている)
- believe(~を信じる)
- see(~を見る)
- hear(~を聞く)
- feel(~を感じる)
- smell(においがする)
- taste(味がする)
動作動詞とは
状態動詞以外の動詞を動作動詞といいます。そのため「動作動詞とは何か?」を理解するためには、上記の「主な状態動詞一覧」をある程度把握しておく必要があります。
現在完了進行形=現在完了の継続用法 × 動作動詞
さて、元の公式に戻ります。
現在完了進行形とは
継続用法 × 動作動詞
でしたね。
例えば、「6年間ずっと英語を勉強している」を英訳するとどうなるでしょうか?
- (✖)I have studied English for six years.
- (〇)I have been studying English for six years.
現在完了の継続用法は「~している」という進行の意味を含んでいるので進行形にするのが原則です。
継続用法が現在完了進行形にならないのは「状態動詞」の場合だけです。上記の英文のstudyは動作動詞のためhave(has) been doingとして表す必要があるのです。
現在完了進行形の練習問題!
確認のため明治大学と共通テスト(旧・センター試験)の過去問を解いてみましょう。詳しい説明を付けているので、ここまでの解説への理解をグッと深めることができます。
なお「+解答解説」ボタンを押すと答えを見ることができます。
例題①We are all tired of snow. It( )for four weeks now.①has been snowing ②is snowing ③snowed ④will be snowing
例題②Ken and Mike are good friends. They( )each other since childhood.①are knowing ②are known ③have been knowing ④have known
現在完了進行形のまとめ
現在完了進行形=継続用法 × 動作動詞
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