この記事では以下の3点を徹底解説します。
- 「月間検索ボリューム」の意味
- 月間検索ボリュームを取得できる無料ツール一覧(7種類)
- 具体的なキーワード選定の方法
ぜひ当記事を活用して「月間検索ボリューム」への理解を深めて頂ければと思います。
月間検索ボリュームの意味・解説
月間検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!などの各種検索エンジンにおける1ヶ月あたりの検索回数の合計値です。
すなわち、月間検索ボリュームとは「月に何回くらい検索されるキーワードなのか?」を示す指標を意味します。
つまり、月間検索ボリュームを調べることは、ある検索キーワードの「需要」を測る手段なのです。
たとえば「ダイエット」という検索キーワードは、GoogleやYahoo!の検索回数を合計すると、月間で30万回以上、検索されています。
「ダイエット」は非常に需要の高い検索キーワードだとわかりますね。
一方、「ビジネス書」の月間検索ボリュームを無料ツールで計測すると4,400回です。
「ダイエット」と「ビジネス書」を見比べれば、検索需要の差が一目瞭然ですね。
ビッグワード・ミドルワード・スモールワードの違い
需要の大きな検索キーワードをビッグワード、中くらいをミドルワード、少ないものをスモールワードと呼びます。
ビッグワード・ミドルワード・スモールワードの基準は曖昧ですが、月間検索ボリューム1,000以上はミドルワード、1万を超えるとビッグワードと考えて差し支えありません。
SEOでは、スモールワードやミドルワードの攻略が中心になってきます。
ビッグワードは、スモールワードやミドルワードで十分に上位化を達成した後に、攻略すると効率的です。
ビッグワードはSEO難易度が極端に高いにもかかわらず、CVR(コンバージョン率)が低く、一度上位化を達成しても順位の維持は極めて難しいという特徴があります。
間違っていきなりビッグワードを狙ってしまわないためにも、月間検索ボリュームの把握は重要になってきます。
【月間検索ボリューム0のキーワードって攻略する意味がないの?】
いいえ。十分に攻略する意味があります。各種無料ツールで月間検索ボリューム「0」と表示されても、1~5位以内であれば、月数十件のアクセスが期待できるからです。
スモールワード(ロングテール・キーワード)は、月間検索ボリュームは少なくても、CVR(コンバージョン率)が高い(お金になりやすい)キーワード群と言えます。
また、スモールワードを丁寧に攻略するとドメインの価値(ドメインパワー)が高まり、ミドルワードを攻略しやすくなるのです。
月間検索ボリュームが取得できる無料ツール7選
ここからは、月間検索ボリュームが取得できる、便利な無料ツールを7種類ご紹介します。
多くの無料ツールには有料プランもありますが、最初のうちは無理にお金を払わなくても、いくつかの無料ツールを組み合わせれば十分に対応できます。
完全無料で月間検索ボリュームを取得したい場合、これからご紹介する7種類の無料ツールを組み合わせると効果抜群です。
- Ubersuggest
- aramakijake.jp
- キーワードプランナー
- Keyword Surfer
- Googleトレンド
- ネコノテツール 検索ボリューム調査ツール
- Transcope
ここからは、1つずつ詳しく解説していきますね。
Ubersuggest
Ubersuggest(ウーバー・サジェスト)は、無料版で1日3回まで「月間検索ボリューム」と「SEO難易度(上位表示の難しさを100点満点で評価した数値)」を計測できます。
え?たったの3回?
「3回だけ?」と思われる方も多いかもしれませんが、他の無料ツールと組み合わせて利用すれば問題ありません。
なお、Ubersuggestは他の月間検索ボリューム取得ツールで、十分にキーワード選定をした後に使うと便利です。
その理由は、「SEO難易度」や「クリック単価」も同時に確認できる点にあります。
【クリック単価って何の役に立つの?】
クリック単価の「高い」「安い」も、SEO難易度を測る指標になります。クリック単価が高いということは、お金を払ってでも、検索結果の上位に表示したいと考える企業が多いからですね。「SEO難易度✕クリック単価=本当のSEO難易度」と考えて、差し支えありません。
aramakijake.jp
aramakijake.jpは、月間検索ボリュームを気軽に調査できるシンプルな無料ツールです。
Google・Yahoo! JAPANそれぞれの月間検索ボリュームを簡単に取得できます。
関連語(サジェストキーワード)の月間検索ボリュームも、すぐに取得できて非常に便利ですね。
キーワードプランナー
キーワードプランナーはGoogle社が提供する無料ツールですが、リスティング広告を出稿していないと、ザックリとした数値しか表示されないという難点があります。
一方、100以上のサジェストキーワード(関連キーワード)の月間検索ボリュームを、1回の操作で調べられるというメリットもあります。
サジェストキーワードの一覧をラッコキーワードで取得し、キーワードプランナーに入力すれば、数十・数百の関連語の月間検索ボリュームを数分で取得することができるわけです。
ざっくりとしたデータでも、各サジェストキーワードの需要を把握することはできるので、「ラッコキーワード✕キーワードプランナー」の活用は重要です。
Keyword Surfer
Keyword Surfer(キーワード・サーファー)は英語版のみですが、Google Chromeにインストールするだけで、検索する度に月間検索ボリュームを取得してくれる優れた無料ツールです。
なんと!Googleに検索キーワードを打ち込むだけで、そのキーワードの数百種類のサジェストキーワード(関連キーワード)の月間検索ボリュームを一括取得してくれます。
英語版しかないのが残念ではありますが、Keyword Surfer(キーワード・サーファー)は、SEO対策に必須な、無料ツール(神ツール)と言えます。
Googleトレンド
Googleトレンドは、1年間や3ヶ月といった、様々な期間内の1週間あたりの検索回数をグラフで確認できる無料ツールです。
「パスタ 夏野菜」といった、季節によって月間検索ボリュームが変動しやすい検索キーワードの調査に最適です。
Googleトレンドのデータは、「CSVファイル」でダウンロード可能。
ダウンロードしたCSVファイルは、Excelはもちろん、Open Officeなどの無料の表計算ソフトでも分析できます。
Googleトレンドも、キーワード選定には無くてはならない無料ツールと言えるでしょう。
ネコノテツール 検索ボリューム調査ツール
㈱ブランディングワークスが提供している「ネコノテツール 検索ボリューム調査ツール」も、無料で使える非常に便利なツールです。
ツール画面はとてもシンプルかつ綺麗なので、使い方を解説するまでもなくご利用頂けるはず。
調べたキーワードの検索ボリューム、CPCだけでなく、下のように検索ボリュームの月間推移グラフも確認することができます。
上記例の「パスタ 夏(春)野菜」のような季節性のあるキーワードだけでなく、トレンドキーワードなど、急に検索され始めた言葉を調べる時にも活躍します。
調べた検索ボリュームやCPCのデータを1クリックでクリックボードにコピーして貼り付けられるのも、便利なポイントですね。
Transcope
AIツールのTranscope(トランスコープ)
例えば、Transcopeで「パスタ レシピ」を調べた場合、下図のように関連キーワードも含めて月間検索数が表示されます。
月間検索数だけでなく、そのキーワードの競合性や入札単価まで調べることができるため、非常に便利。
そもそもTranscopeは文章生成AIツールなので、月間検索ボリュームを調べるだけでなく、ここから狙ったキーワードに対してSEOに強い文章を書かせることができます。
Transcopeで本格的に文章作成していく場合は有料登録が必要ですが、まずお試し程度に使ってみるのであれば無料版で十分なので、操作性や使い勝手を試してみるのが良いでしょう。
今後は、AIツールの利用も必須になりそうですね。
月間検索ボリュームを活用したキーワード選定の方法
月間検索ボリューム1,000~9,999のミドルワードで検索結果の1ページ目をとるには、最短でも2~3ヶ月はかかると考えてください。
その上で、まずは月間検索ボリューム0~100程度の、超スモールワード(ロングテールキーワード)を、優先的に攻略していきます。
次の段階では、複数の詳細記事を組み合わせて、まとめ記事(記事群)を作りミドルワードでの上位化を目指します。
ミドルワードは競争が激しいため、どんなに優れた記事であっても、1記事単独での攻略は困難だからです。
ただ、「まとめ記事(記事群)」と聞いても、なかなかイメージできないと思うので、「どういうこと?」と感じる方は下記の2つのYouTube動画がおすすめです。
(めんどうに感じても、キーワード選定を成功させるために2つの動画をどちらもチェックすることを強くおすすめします!)
記事群はSEO対策に必ず必要な概念なので、ここで確実に理解しておきましょう!
以上の考え方を理解すれば、正しいキーワード選定で確実な上位化を期待できます。
まとめ:月間検索ボリュームの把握でミドルワードを最短で攻略しよう!
- 月間検索ボリュームとは、1ヶ月あたりのGoogleなどでの検索回数のこと
- 各無料ツールを組み合わせて、表計算ソフトで検索キーワードを分析する
- 検索キーワードを月間検索ボリュームで分類し、「スモールワード→ミドルワード→ビッグワード」の順序でSEO対策を行う
- キーワード選定では「まとめ記事(ミドルワード)」と「詳細記事(スモールワード)」の組み合わせで、ユーザーの悩みを完全解決することを目指す
当記事を活用し、最短で上位表示される、SEO対策に強いサイト運営をしていただければ幸いです!
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